レゴブロックで世界遺産を再現した巡回展が心斎橋パルコで20日から始まった。「PIECE OF PEACE〜「レゴ®️ブロック」で作った世界遺産展」と題された巡回展は2003年にスタート。国内外72カ所で18年にわたって開催され、これまでに約370万人を動員した。今回の心斎橋パルコでファイナルを迎える。12月12日まで開催される。
日本ユネスコ協会連盟とタッグを組み、入場料やグッズ売上金などの一部を世界遺産活動に寄付するチャリティアートエキシビジョン。未来に引き継ぎたい世界遺産を子供も大人も楽しみながら感じてもらうことをテーマに据え、35カ国の世界遺産をレゴで見事に作り上げている。
ファイナルの目玉は本邦初公開となる建築中の「サグラダ・ファミリア」の拡張展示で、荘厳な外観とその修復現場を余すことなくブロックで表現した。他にも大阪の世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」や、縄文杉の圧倒的なたたずまいに息をのむ「屋久島」、「パリのセーヌ河岸」といった初公開作品も多い。同じく初登場の「ナスカとパルパの地上絵」は作品の上に立ち、俯瞰で作品を鑑賞できる。
来場記念に配布されたブロックで来場者自身が作ったレゴフラワーを飾り、大きな平和の鳩を完成させる参加型の試みも実施している。見るだけでなく参加もできる体験型アートエキシビジョンとして世代を問わず楽しめる。
オープニングセレモニーでレゴジャパンの長谷川敦社長は「レゴブロックの可能性は無限大」と話した。日本ユネスコ協会連盟の川上千春事務局長はチャリティの成果に触れた上で、「これまで多くのピースが積み重ねられてきた」と振り返り、レゴのかけらであるピースと平和のピースが融合した展示であることを述べた。
特別展示として国内外のアーティストによるレゴをモチーフした作品も展示され、レゴブロックの新たな世界観にも触れられるのも魅力のひとつ。期間中は心斎橋パルコおよび大丸心斎橋店、大丸梅田店でもサテライト展示が行われ、各会場にあるスタンプを集めるとグッズがもらえるスタンプラリーも開催している(グッズがなくなり次第終了)。