ファッション専門学校の大阪文化服装学院は、2020年度にブランドマネージメント学科でスタートした新カリキュラム「AIビジネス活用」の第1回発表を行った。同カリキュラムは、ファッションテック企業のニューロープ(東京、酒井聡社長)と協業したもので、トレンドデータを活用するスキルの獲得を目的とする。
例えば、“ジーンズ着用者とその他のパンツ着用者の比較”では、20代女性がインスタグラムに投稿した2年間のデータを収集・分析した。人気(頻出タグ)はジーンズが“ハイウエスト”だったのに対して、その他のパンツは“スキニー”や“ワイド”と実際のトレンドとリンクしていた。また、コーディネート100体を調査した結果ではジーンズに合わせるトップスでニットが過半数を占め、カットソーやスエットなどカジュアルアイテムが続くのに対して、その他のパンツでは同じくニットが半数近くに迫るもののブラウスやシャツの比率が高く、きれいめに着こなしていることが分かった。この結果から、ジーンズを扱い、若年層をターゲットとするマークスタイラーの「ジェイダ(GYDA)」や「エモダ(EMODA)」に、セット買いアイテムとしてニットを提案することなどをまとめた。