「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は13日、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が生前に手掛けた2022年プレ・フォール・コレクションを発表した。同ブランドによると、メンズ・アーティスティック・ディレクターを務めたヴァージルが11月28日に急逝する前に、デザインや撮影を完了させていたものだという。
本コレクションのテーマは、“ボーイフッド・イデオロギー(Boyhood Ideology)”。ヴァージルが「ルイ・ヴィトン」で初めて手掛けたプレ・コレクションで打ち出したテーマで、「ボーイフッド(少年期)」の複雑で多様な姿を捉えたもの。伝統的なメンズウエアの要素を混ぜ合わせ、次世代の消費者に向けて再解釈したルックがそろう。テーラリングにはウィメンズのデザインによく見られる、ゆったりとしたカットやディティールを散りばめ、スポーツウエアには毛皮やレザー、シルクなどを使って上品に仕上げた。
マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者は、「来年1月のパリ・メンズ・ファッション・ウイークで発表する2022年秋冬コレクションは、ヴァージルが亡くなる前にすでに95%完成していた」と語る。このため、ヴァージルによる最後のコレクションは22年秋冬コレクションになると見られている。