ファッション

26歳デザイナーの新ブランド「ペイズム」 「日本の加工技術を後世に残す」

 金子俊平デザイナーが手掛けるファッションブランド「ペイズム(PEISM)」が2022年春夏シーズンにデビューする。“革新的に行動する”をコンセプトに、特定の工場でしかできない加工や素材を積極的に用いたリアルクローズを提案する。

 金子デザイナーは1995年生まれの26歳。文化服装学院で服作りを学び、「カラー(KOLOR)」「ネーム(NAME.)」「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」などで経験を積んだ。コロナで次々に廃業する工場を目の当たりにして、「日本の加工技術を後世に残したい。加工を全面に出したものづくりで、業界の風向きを少しでも変えられたら」と「ペイズム」を設立した。ファーストシーズンはECやポップアップで販売し、今後は卸も視野に入れる。

 ファーストシーズンのテーマは“A LONG VACATION”。夏の終わりのセンチメンタルなムードを、トーンを抑えたグリーンやイエロー、パープルなどのカラーパレットで表現した。夕焼けをイメージし、ストーンバイオウオッシュの後に赤で製品染めしたデニムジャケットをはじめ、レーヨンやリヨセルなどの再生繊維にポリウレタンコーティングを施したシャツとショーツのセットアップ、凸凹のシワ加工とブランドロゴのワッペンが特徴のスタジャン、形状記憶のタフタシャツなど、メンズ7割、ウィメンズ3割で全15型をそろえる。中心価格はアウターが5万〜10万円、シャツが3万〜4万円、パンツが3万〜5万円。次のシーズンは50型まで拡大する予定だ。

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