三陽商会の2021年3〜11月期は、売上高が前年同期比2.1%増の274億円、営業損益が11億円の赤字(前年同期は67億円)、純損益が10億円の赤字(同12億円の赤字)だった。仕入原価の低減、在庫管理の強化、プロパー消化率の底上げなど一連の効率化策によって、粗利益率は9.2ポイント改善したため損失幅は縮小した。
緊急事態宣言が明けた10月以降、主力販路である百貨店の集客力が回復している。気温の低下もあってコートなど防寒着も動きを見せている。
通期(22年2月期)の見通しは、売上高が前期比9.4%増の415億円、営業利益が1億円、純損益が収支トントン。6年ぶりの営業黒字を目指す。