ファッション

「ケンゾー」2016年春夏パリ・コレクション

REPORT

松岡モナやKOuKAも登場 世界を旅するケンゾーウーマン

「ケンゾー」のショーは毎シーズン、パリ中心地から少し離れたところで開催される。広い空間を舞台に何かしらの仕掛けが用意されている。

今シーズンも中心地から少し外れた巨大な空間が会場だ。ショーが始まると直立不動のモデルを乗せたボックス状のステージが、スーっと音も立てずに登場する。箱は次々と登場する。箱が一通り出そろうと、モデルは箱から降りてキャットウォークを披露し、また箱の上に戻っていく。そんなスペクタクルな装置を用意した。

ウンベルト・レオンとキャロル・リムが今シーズン思い描いたのは、「世界中を旅する女性。彼女は旅先でさまざまなものに出合い、想像の域を超えた発見をしていく。そして旅先で買ったお土産をワードローブに取り入れていく。水着を持ち歩き旅の合間には、泳いで過ごす女性」だ。 引き続きベースになっているのは、グラフィカルなデザインだ。さまざまな柄の素材を切り替えグラフィカルな柄を作り上げたり、カッティングで表現したり。ポケットなども素材を切り替え装飾的に配された。千鳥格子や山型の模様は伝統的な織りからインスピレーションを得たという。時折登場するドレスやトップスに付けられた三角や四角のパーツは、バックパックから着想を得たもの。スイムウエアの要素はパーツを分けてアンダーウエアとして用いた。

足元は力強いラバーソールブーツやサンダルを合わせた。

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