スイス発のラグジュアリーブランド「バリー(BALLY)」は、「ルード(RHUDE)」を手掛けるルイージ・ビラセノール(Rhuigi Villasenor)を新たなクリエイティブ・ディレクターに任命した。ブランド全体のアーティスティック・ディレクションを統括し、2023年春夏シーズンにファーストコレクションを発表する。
ビラセノールはフィリピン・マニラ出身。香港やサウジアラビア、タイでの生活を経て、9歳でアメリカに移住する。ロサンゼルスでファッションのキャリアをスタートさせ、2013年にストリートブランド「ルード」を設立。アメカジやロック、グランジなどのカルチャーに自身のルーツを織り交ぜたストリートウエアを提案する。エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)やジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)らセレブリティーも顧客に持つ。
就任に際しビラセノールは、「『バリー』は私の家族でも世代を超えて身につけてきたブランドで、非常に思い入れがある。クリエイティブ・ディレクターに任命されたことを誇りに思う。ニコラ(ニコラ・ジロット(Nicolas Girotto)最高経営責任者(CEO))とは共通のビジョンでつながっている。創立171年の伝統を尊重しつつ、ブランドを活性化、そして現在化させ、より多くの人とストーリーを共有できることを楽しみにしている」とコメントする。
ニコラCEOは「ルイージは創造性とエネルギッシュな精神を持つ。ブランド変革のタイミングに最適なパートナーを見つけた。彼の、『バリー』の歴史とスイスのライフスタイルに対する深い理解も、ブランドを導く上で重要な役割を果たすだろう」と語る。バリー取締役会長のマニュエル・マルティネス(Manuel MatineZ)は、「素晴らしい逸材を迎えることができ、うれしく思う。彼はブランドに相乗的な想像力をもたらし、明確に導いてくれるだろう」と話す。
「バリー」は1851年に、スイス人のカール・フランツ・バリー(Carl Franz Bally)が設立した。シューズメーカーとして始まり、現在はアクセサリーとプレタプルテも提案する。世界60カ国、320以上の直営店を持つ。