アパレルのデジタルプリントを行うイメージ・マジックは25日、東証マザーズへの上場が承認された。上場日は3月3日。同社は年間200万枚以上のTシャツプリント生産を行う日本最大級のインクジェットプリント企業。東京・板橋に複数の自社工場を構える他、20年7月には岐阜県多治見市に大型工場の稼働させている。上場で得た資金と知名度で、事業拡大にアクセルを踏む。
同日に公開した有価証券報告書によると、2021年4月の業績は売上高が前期比53.3%増の43億3000万円、経常利益がほぼ倍増の2億2100万円、純利益も同じくほぼ倍増の1億5200万円だった。純資産は5億9000万円、総資産は19億4100万円。従業員数は158名となっている。また、23年4月期には岐阜の工場に追加投資を行うほか、関東近郊に5億円を投じ、大型工場を新設する計画もある。
株主構成は、筆頭株主が東京リスマチックや日経印刷などを傘下に持つ日本創発グループで42.7%、創業者の山川誠CEOが12.5%、三井住友海上キャピタルの運営するベンチャーキャピタルのMSIVC2008V 投資事業有限責任組合が8.2%、京田諭取締役CFOが4.9%、凸版印刷と東証一部上場の雑貨企業トランザクション、GMOペパボがそれぞれ4.1%となっている。
最大の取引先は、ハンドメードEC「ミンネ(MINNE)」やイラストTシャツの販売サイト「スズリ(SUZURI)」を運営するGMOペパボで、21年4月期には同社に対し10億7300万円を売り上げ、全体の24.8%を占めている。