「エルメス(HERMES)」はビューティ部門のクリエイティブ・ディレクターにギリシャ出身のメイクアップアーティスト、グレゴリス・ピルピリス(Gregoris Pyrpylis)を起用した。ジェローム・トゥロン(Jerome Touron)=前クリエイティブ・ディレクターの後任だ。ピルピリス新クリエイティブ・ディレクターは今後、ビューティ部門を率いるアニエス・ドゥ・ヴィリエ(Agnes de Villers)=プレジデントおよびピエール・アレクシス・デュマ(Pierre-Alexis Dumas)=エルメス グループ アーティスティック・ディレクターの下でクリエイションを作る。
ドゥ・ヴィリエ=プレジデントは「『エルメス』のビューティは、製品そのもの、原料、色、使う時の仕草、環境配慮といった複合的なクリエイティビティを通してアーティスティックな表現を行っている。色やテクスチャーを操り美しさを表現するグレゴリスの才能は、メゾンのビューティ事業をさらに昇華させるだろう」と期待を込める。ピルピリス=クリエイティブ・ディレクターは「私は昔から、メイクアップやスキンケアは美しさをかなえるツールだと捉えてきた。ビューティ製品は見た目を超えて内なる美しさにも働きかける素晴らしいものだ。『エルメス』はそんなビューティを通じて、あらゆる人が自分ならではの美しさを表現し、発見できるように手助けしている」とコメント。
「エルメス」は2020年3月にリップスティックの発売でカラーコスメをデビューさせた。現在はチークやネイルなど、製品カテゴリーを順次拡充させている。