「H&M」は3月1日、廃棄衣料をアップサイクルした什器を取り入れた池袋店をオープンする。「サステナブルな取り組みを体現する日本初の店舗」と位置付ける。3フロアからなり、売り場面積は約1000平方メートルだ。
池袋店は、2019年9月にリニューアルオープンした大阪・戎橋店以来の路面店で、新たな試みとして、循環型繊維リサイクルボード“パネコ(PANECO)”を使った什器を店内の一部に導入する。“パネコ”は、廃棄衣料に含まれる繊維を原料とする。回収した衣料を繊維レベルに細断し、結合剤を加えて成型する。硬度がある一方で加工しやすいという。使用後は、再び新たな“パネコ”に再生できる。池袋店に導入する“パネコ”製什器は全て、H&Mジャパン内で発生した廃棄衣料を原料とする。
ほかにも池袋店では売り場全ての照明をLEDにし、エネルギー消費量を従来比で最大50%削減。大気汚染や店内の空気の改善のため、壁などの塗料には揮発性有機化合物(VOC)の含有量が1%未満のものを使用する。また店舗の一部に、亜麻仁油などを原料とした再生可能なリノリウム製の床材を採用する。国内全店舗で実施中の古着回収サービスも導入する。
■「H&M」池袋店
オープン日:3月1日
住所:東京都豊島区東池袋1-1-6 ヒューリック池袋駅前ビル1~3階