JR新宿駅のトラフィックやカード会員への10%オフキャンペーンなどを武器に、20〜30代のファッションに敏感な女性たちから支持を得るのが新宿ルミネだ。コロナ禍でも、顧客の来店モチベーションを上げるための仕掛けに積極的な店を多く抱え、受注会やフェアなどの開催も館として後押しする。草薙恵美子ルミネ常務取締役新宿店長に聞いた。
WWD:2021年7〜12月を振り返ると?
草薙:8月を除けば、全月前年も予算もクリアし、堅調に推移した。7月のセールは予算通りに推移したが、定価の商品と一緒にうまく提案できたところが好調だった。8月は苦戦を強いられたが、実は衣料品は前年をクリアし、健闘していた。顧客にしっかりアプローチし、秋冬の立ち上がりに来店してもらえたところが売り上げを牽引した。後半の「クラネ(CLANE)」のアウター受注会のポップアップは約2000万円を売り上げた。9月にTOKYO BASEの新ブランド「エープラス トウキョウ」のメンズ・ウィメンズをそれぞれオープンしたが、両方で初日2000万円をマークした。緊急事態宣言明けの10月以降は顧客以外のフリーのお客さまも戻ってきて、バッグとかアクセサリーといった外出需要の復活も見られた。特にロングブーツはトレンドとしてヒット商品だった。11月は購買のモチベーションの高いお客さまが多く、アウターの需要が盛り上がった。マッシュグループが全7ブランドのコートフェアを実施したところ、トータルで2300万円を売り上げた。12月もお客さまの購買モチベーションが高く続いており、特にオケージョンとブーツの購買が目立った。クリスマスのギフト需要も今年は久しぶりに鮮明に。「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のフレグランスのポップアップも非常に良い結果だった。
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