ファッション

色・柄・素材を“掛け合わせる”「マルプラ」 「カラー」出身のウィメンズデザイナーが立ち上げ

 大藤千恵子デザイナーが手掛けるウィメンズブランド「マルプラ(MULPLA)」が、デビュー2シーズン目となる2022年春夏コレクションを発表した。

 同ブランドは、“マルチプライ”(=掛け合わせる)をコンセプトに21-22年秋冬シーズンにスタートした。複数の色や柄、素材、ディテールを掛け合わせた洋服を提案している。中心価格帯は、ブラウスが2万5000〜3万円、スカートが4万5000円、パンツが4万5000〜5万5000円、アウターが8万〜14万円だ。ブランド名には、パタンナーや工場など「ブランドに携わるさまざまな人の思いを体現する」という意味も込めた。大藤デザイナーは大阪モード学園を卒業後、英セントラル・セント・マーチンズ (Central Saint Martins)に進学。その後、「カラー(KOLOR)」のウィメンズ部門で約5年間のデザイン経験を積んだ。

 今シーズンのテーマは“旅”。大藤デザイナーが過去に訪れた街の建築や風景に着想し、色や柄を考えた。古着好きなパーソナリティーを反映した、ビンテージから取り入れたデザインも多い。古着のアロハシャツとショーツのセットアップに着想したジャンプスーツ、スカジャンの裏地をジャージーにしたリバーシブルのブルゾン、カットジャカードやオーガンジーなどの異素材を組み合わせたスカートなど全23型だ。

 袖が取り外せるブラウスや、ジップの開閉でフードから襟に変化するディテールなど、1着で複数の着こなしが楽しめるアイテムも用意する。「私はデザインの強い服が大好き。でも、スタイリングが一辺倒になるため、購入をためらう人もいる。そんな人にも手に取ってもらえるよう、複数の着方が楽しめるディテールとデザインを積極的に盛り込んだ」と大藤デザイナー。同ブランドのターゲットは30〜40代女性で、パンツのウエストにゴムを使うなど、「客層に合わせた機能も取り入れている」。

 現在の販路はECのみ。今後は卸売りを視野に入れ、まずはセレクトショップでのポップアップでファンを増やす予定だ。

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