マッシュビューティーラボはこのほど、食やコスメ、ライフスタイル製品を取り扱うナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「ビープル バイ コスメキッチン(Biople by CosmeKitchen)」のブランド名を「ビープル」に変更した。環境に配慮したオーガニックなライフスタイルに寄り添い、独自の商品やサービスを強化しながら、オリジナリティー溢れる業態として一層の成長を目指す。
「ビープル バイ コスメキッチン」は、ナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」のセカンドブランドとして2013年に誕生。「オーガニックがもっと身近なものであることを実感してほしい」という思いから、「自然のものに囲まれてオーガニックライフを送る人たち」の意味を込めて「BioなPeople=Biople(ビープル)」と名付けた。コスメのほか、食品やサプリメントなどインナーケア製品を多数取り扱い、現在23店舗を展開。23年9月には10周年を迎える。
椋林裕貴マッシュビューティーラボ副社長は、「『ビープル バイ コスメキッチン』はフードカテゴリーが定着し、ここ数年インナーケアカテゴリーも成長してきた。さらに最近では、フェムケアやレメディ、ペット、ベビーカテゴリーにも力を入れ、オーガニックライフ全般における挑戦ができている。そこで10周年を機に、次なる成長を見据えて『バイ コスメキッチン』という屋号を外した。覚悟をもって挑戦する」と話す。一方で「コスメキッチン」は現在約60店舗を展開し、今春もいくつか出店を控えておりその存在感は大きい。「名前に『コスメキッチン』がないリスクへの恐怖はある。しかし、それよりも将来の楽しみの方が大きい」と期待をかける。今後、化粧品のMDが約8割が同じという「コスメキッチン」との役割を棲み分け、「ビープル」ならではのカテゴリーを際立たせながら、さらなるステージへとステップアップする。
ブランド名の変更に伴いロゴもリニューアル。新しいロゴは、近藤広幸マッシュホールディングス社長がデザインをディレクションした。デザインコンセプトは、“親しみやすさと心を穏やかにするウェルネスデザイン”。「by CosmeKitchen(バイ コスメキッチン)」から、「ORGANIC LIFE(オーガニックライフ)」に変更し、オーガニックに寄り添ったデイリーストアであることへの理解や、ブランド名を短くしたことによる視覚認知性を高めた。また、モノクロのロゴから色相を追加。グリーンの配色は、「性別問わず楽しめる空間作りの強化」とグループのアイデンティティとして掲げる「GO GREEN」への一致を体現した。中央の「O」は、“ハッピーの連鎖”の思いを込めてオリジナルのサークルをデザインしている。
さらに、これまで誤読が多かったブランド名の「ビープル」の読みやすさや、正式なブランド名の認知の向上を図る。「『BIOPLE』を『ビオープル』や『ビープレ』と読み間違えられることが多かった。新しいロゴは、Oがデザインのアクセントとなったことで、Oを飛ばして呼んでも『ビープル』と読めるようになっている」。
店頭のロゴの変更は、3月上旬に錦糸町店テルミナからスタートし、順次変更する。「今春は商業施設のリニューアルも多く、そういった新しいアクションがあるところから徐々に変えていく。また、ロゴ変わったからといって以前のショッパーを捨てるようなことはしない。サステナビリティを前提に、当面は新旧のロゴが混在するが、1年以内に統一させるのが理想だ」という。また、店頭スタッフの制服もリニューアルする。廃棄物を減らすことを考え、玉ねぎの皮から抽出した天然成分で染めたブラウンカラーが特徴。各店舗、順次変更していく。
3月下旬には、名古屋パルコに出店している「コスメキッチン」の売り場を22坪から30坪へと拡大し、「ビープル」のフードカテゴリーを切り出した新業態を併設する。「ハーブティーを軸としたドリンク類やCBD関連、フェムケアを盛り込む予定だ」という。