「アルルナータ(ARLNATA)」は、「エルメス(HERMES)」のウィメンズデザインチームで経験を積んだ寺西俊輔が、2018年の帰国後に立ち上げたブランド。日本の伝統産業の持続可能性を追求しており、日本三大紬の一つ、石川の牛首紬の反物を使ったアウターやニットアイテムなどをオーダーで作っている。2月23〜27日に、東京・北青山でオーダー会を開く。
寺西は京都大学工学部建築学科卒業後、ヨウジヤマモトに入社し、生産管理・パタンナーを担当。その後イタリアに渡り、「キャロル クリスチャン ポエル(CAROL CHRISTIAN POELL)」「アニオナ(AGNONA)」をへて仏エルメスに入社し、ウィメンズプレタの3Dデザイナーとして勤務した。パリ在住時代に、テキスタイル展示会プルミエール・ビジョンで日本の伝統織物の美しさや職人の手仕事のすばらしさを再認識し、「アルルナータ」で今の時代に合ったラグジュアリーとしての提案を模索している。
オーダーの際はまず反物を選び、そこからトレンチコートやシャツコートなどに仕立てていく。襟部分などに、ポイントとしてらでん細工を取り入れることも可能だ。ニット地と反物をはぎ合わせて作るカーディガンやケープなどもデザインサンプルとしてそろえている。1つの反物から仕立てられるのは平均で2着。オーダーが可能なデザインは、ウィメンズが9型、メンズが5型、ユニセックスアイテムが3型だ。
ウィメンズのテーラードジャケットなどは、今回のオーダー会が初お披露目となる。「アルルナータ」は牛首紬を手掛ける石川の白山工房と継続的に組んでおり、今回のオーダー会でも牛首紬の反物を多数そろえる他、寺西が厳選した全国の反物からのオーダーも可能だ。
■「ARLNATA×牛首紬 SPECIAL COLLECTION 4」
開催期間:2月23日~27日
場所:GUM表参道
住所:東京都港区北青山3-10-25
※予約優先、来場予約は公式ホームページで受付中