ファッション

モデル吉井添が語る「FF14愛」とファッション

 ゲーム好きで知られるファッションモデルの吉井添だが、その中でも「ファイナルファンタジー14(以下、FF14)」は人生に欠かせないほど重要だ。「FF14」はドラマでいうところの新シーズンとなる拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」の発売にあたって昨年の12月8〜14日、伊勢丹新宿店でポップアップショップを行った。駆けつけた吉井に、全世界で2500万人以上のプレイヤーを持つオンラインRPG「FF14」への「FF14愛」を聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):FF14、本当に好きなんですね。

吉井添(以下、吉井):本当に本当に大好きです。「暁月のフィナーレ」はアーリーアクセス(予約特典として得られる発売日前の先行プレイ権のこと)から、やらせていただいているのですが、すごくあつくてとても興奮しました。早く家に帰って体を取り戻しに行きたいです。

WWD:「暁月のフィナーレ」、どうプレイしていますか?

吉井:とりあえず、電気を消してカーテンを閉めて、スマホの電源も落としてプレイに専念しています。あ、仕事用のスマホは切ってないです(笑)。ゲームの中身は余り言うとネタバレになってファンの方にご迷惑をおかけするので言えませんが、実は最近、「モンク」から「リーパー」にジョブチェンジしたんです。これまで「モンク」で3年くらいプレイしていて、お前のモンク愛はそんなものなのかって言われそうなんですが、「リーパー」も熱い!楽しみしかないです。

WWD:「FF14」の魅力は?

吉井:うーん。正直思い入れが強すぎて、伝えたいことが多すぎるというか、逆に伝えられないというか。自分なんかがどうこう言えることはないというか。でも自分にとっては、生涯思い続けるゲームであり、もしなければ性格や人生が変わっていたかも。少なくとも性格はもう少し暗かったと思います。そんな僕からあえて言わせてもらうなら、コアな層からライトな層まで色々な楽しみ方ができますし、年齢も地域もとても幅広い人たちがプレイしていますよね。スクウェア・エニックスの方々には、もうリスペクトと感謝しかないです。

WWD:ゲームではどんなプレイヤーですか?

吉井:自分、リアルではコミュニケーションを取るのが得意じゃなくて、ゲームならうまくできるかなと思ったら、ゲームでも陰キャは変わらず(笑)。NPC(=Non Player Character、プレイヤーが操作しないキャラクターのこと)やストーリーも本当は生きている人間じゃないけど、寄り添ってくれるんですよね。ビジュアルもかっこいいキャラクターが多くて。

WWD:プライベートでよくコスプレをしていますが、コスプレイヤーとして気になるキャラは?

吉井:アサヒが好きで、この前アサヒのコスプレをしました。もっと大人の方々もやりたいと思っていて、次はエメトセルクもやりたいし、人間じゃないキャラクターにも挑戦してみたいですね。

WWD:人生にはどういった影響を与えています?

吉井:昔からコミュニケーションが苦手でゲームばかりしていました。でも「FF14」で人との繋がり合いや理念みたいなことに触れることで、精神の深いところで前向きになれた。具体的にはこれもネタバレになるので言えないのですが、「暁月のフィナーレ」で、アリゼーとアルフィノがめっちゃ深いこと言ってて、刺さりました。キャラクターがストーリーのなかで成長していく様子をみて、涙腺崩壊でした。

WWD:ゲームやネット上の仮想空間の世界を指す「メタバース」が注目されていますが、吉井さんはどういったところに注目されていますか?

吉井:ゲームだと姿や服を思い通りに変えられて、そのことでポジティブになれたり、色んな人と繋がれたりみたいなことがありますよね。リアルの世界も、もっと自由になったらいいなと思います。自分はコスプレをしますが、そういったところで繋がれるのはとてもいいことだと感じています。そういった新しい繋がり方、コミュニケーションの仕方、そういった場がもっと増えればいいなと思います。

WWD:最後に「FF14」に一言お願いします。

吉井:コロナ禍で大変な時期にもかかわらず、こうしてゲームをリリースしていただいてとても感謝していますし、感動もしました。ゲームを無事にできたということが本当に嬉しいし、ありがたいです。こんな大変なときだからこそ、「FF14」があって変わらずにプレイできることで、自分自身はすごく救われています。本当に感謝です。

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