ファッションビル「渋谷109」はメタバース・NFT事業に本格参入する。ブロックチェーンゲームの大手プラットフォームである「ザ・サンドボックス(THE SANDBOX)」と組み、サンドボックスのメタバース上に専用の土地と建物を持つ「SHIBUYA109 LAND」を開設する。今後はオリジナルのNFTやNFTが手に入るミニゲーム、広告事業などを展開する。「渋谷109」を運営するSHIBUYA109エンタテイメント社長には昨年4月にNTTドコモ出身の石川あゆみ氏が就任しており、世界的な知名度の高さを生かし、メタバース上での事業を加速する。
香港に拠点を置く世界的なメタバース運営企業の「ザ・サンドボックス」は、ブロックチェーンを利用した新しいタイプのゲームのプラットフォームで、世界に4000万ユーザーを持つ。「ザ・サンドボックス」のセバスチャン・ボルジェCOOは「『渋谷109』は日本を代表するブランドであり、日本で最も認知度の高い観光地のホスト。『SHIBUYA109 LAND』は現実世界と同様にメタバース上でも文化の震源地となるべくともに取り組む」とコメントした。
SHIBUYA109エンタテイメントの石川社長も「21年春から検討を進めてきた。メタバースだからこそできる新しい体験を提供したい。今後はアーティストやキャラクターなどとのコラボレーションなどのさまざまな仕掛けを考えている」という。