コワードローブは、体が不自由な人に服のお直しを提供する日本初のオンラインサービス「キヤスク」の提供を3月1日に開始した。
同サービスは、一般的なお直しサービスでは受けてもらえないメニューが特徴だ。腕が曲がりにくい人には“Tシャツの前開き”(税込1650円)、手先が不自由な人などには“シャツのボタン留めをマジックテープ留めに変更”(同1980円)、車椅子ユーザーには“パンツの褥瘡(じょくそう)対策”(同4400円)などをそろえる。ユーザーはオンライン上で依頼したいお直しとスタッフを選び、サイト内で詳細を打ち合わせて、配送で服のやり取りをする。
前田哲平・コワードローブ代表は、ユニクロ在籍時に聴覚障がい者の同僚と知り合ったことをきっかけに、体が不自由な人たち800人にヒアリングをした結果「服の選択肢の少なさ」に悩んでいることを知った。当初は課題解決のために、着やすい既製服の情報を発信するメディア運営を行なっていたものの、さらに本質的な解決策が必要であると考え「キヤスク」の立ち上げに至ったという。