ビューティ
連載 働くママのざっくばらん“本音”トーク

30代、40代のフェムテック これが使って良かった!生理グッズ、膣トレ、プレ更年期、妊活……【働くママのざっくばらん“本音”トークVol.13 ビューティ編 最終回】

 日々進化している話題のフェムテック製品。各社から続々登場している吸水ショーツや月経カップって使い心地は?膣トレアイテムを実際試してみると?これから産む?産まない?自分の体のことをもっと知るには?育児中のライターの2人がとことん話しました。

生理期間の過ごし方が変わった! 吸水ショーツ

野島一美(以下、ひとみ):吸水ショーツ使うようになったって言ってたよね。使い心地はどう?

髙田翔子(以下、しょうこ):一度使い始めたらこれがすごく快適で、紙のナプキンがなかなか減らなくなったよ。メーカーやタイプによって吸水量がさまざまだから、生理がはじまりそうなときとか、量が多いときとかで使い分けてる。今使っているのは台湾発のブランド「ムーンパンツ(MOONPANTS)」のハイウエストタイプ。お腹まですっぽり隠れてカイロも入るから、冬場や冷えの気になる時にも。

ひとみ:吸水ショーツ、最近は300円ショップでも売っていて気になっていたんだ。

しょうこ:GUやUNIQLOでは千円台から購入できるからトライしやすいよね。生理用ショーツ感のないデザインの「ナギ(NAGI))」も好き。外出時間が長い時や旅行の時は紙ナプキン、家で仕事するときは吸水ショーツや月経カップって使い分けるようになったよ。

ひとみ:お手入れが大変じゃない?

しょうこ:基本的なお手入れは、すすいでネットに入れて洗濯機で洗えちゃうタイプが多くて。ズボラな私でもそれくらいならできるんだよ。汚れがひどいときはつけおきするけれど経血が落ちやすい素材だから洗濯しやすいよ。

ひとみ:下の娘はまだ幼稚園児だけれど、小学生くらいの子どものいるママたちに聞くと、「娘の生理がはじまったけれど、学校でトイレに行くときポーチを持ち歩くと目立つ」なんて悩みもあるみたい。吸水ショーツならナプキンを持ち歩かなくていいからいいよね。

しょうこ:私も使っている「ベア(Bé-A)」はジュニア用ラインもあって。ボクサーパンツタイプで、スパッツとかショートパンツ感覚で一枚履きできるから初潮がきた子にも良いかも。

月経カップ、膣トレボール……実際試してみたら?

しょうこ:「ツノ(TSUNO)」はオーストラリア発のおりものシート。天然の竹とトウモロコシの繊維で作られた素材で、肌が敏感になりやすいときにも下着と同じような感触で心地いい。今年の干支、トラのパッケージがかわいいよね。

ひとみ:月経カップはどう?お店で見たけれど私はやっぱり挿入して使うのはちょっと抵抗があって……。

しょうこ:私も最初はえ??って思ったんだけど、取材で「すごくいいですよ」って聞いて買ってみたの。使ってみると意外と簡単で、タンポンより漏れにくい。畳んで小さくしてから入れると自然と元の形に戻るから痛みとか違和感がなかったよ。私が使っている「メルーナ(MELUNA)」はドイツ製。私はアマゾンで購入したよ。身長や出産経験の有無から自分にぴったりのサイズを選べるの。

ひとみ:へえ、それは良いかも。

しょうこ:石けんで洗えるし電子レンジで煮沸消毒できるからケアもそんなに面倒じゃなくて。中身がたまったらトイレで流して、すすいでまた装着すればOK。繰り返し使えるのがいいよね。

ひとみ:こっちの「エミギ(EMIGI)ラブパール」は? 膣トレアイテムだよね?骨盤底筋が鍛えられるらしいと気になっていたんだ。

しょうこ:これも良かったよ。私、子どものころに日本舞踊を習っていて、しょっちゅう「丹田に力を入れなさい!」って言われていたんだけど、試してみて「あ、こういうことか‼踊りの先生に言われていたのと同じ」って分かったの。「膣トレ」と聞くとそれだけで躊躇してしまう人もいるかもしれないけれど、自然にインナーマッスルを鍛えられそうだから、お腹まわりが気になるとか、産後の尿モレが……という人にもいいかも。世代を問わず色んな人にすすめたい。

しょうこ:「アルジタル(ARGITAL)」の「5DAYクリーム」、これは? 気になる商品名!

ひとみ:シチリア生まれのオーガニックコスメで、ネーミングのとおり、生理中とかお腹の冷えなんかが気になるとき専用のクリームなの。塗ってマッサージすると、じわーっと効く感じ。

産む? 産まない? いつ産む?……今の体のことを知るために。

しょうこ:私はいま39歳。今すぐ子どもを産む予定はないけれど、そうはいっても年齢的にタイムリミットはあるわけで、自分の体が今どんな状態なのか気になって……。産婦人科でAMH検査(卵巣予備能検査)を受けてみたの。これは卵子の数があとどれくらいあるのか目安を知るような検査。AMHは原則自費診療だから、プランのある病院を調べて行ってみたよ。

ひとみ:どうだった?

しょうこ:年齢相応の30代後半から40代の数値、ということだった。実際に数字を見てみると、「そうか、そうだよね」と言う感じ。息子を産んでから、毎日があっという間に過ぎていったからすっかり忘れていたけれど、体も確実に年を取っているということを実感したよ。ただ、数値がいいから妊娠しやすい、悪いと妊娠できないとも言い切れないのよね。それから「ソイチェック(SOYCHECK)」でエクオール検査もしてみたよ。これは大豆イソフラボン由来の成分に似た腸内細菌が体内で作られているかどうかを調べる検査。検査キットを購入して郵送するだけなので自分でできて簡単だったよ。結果は「体内でエクオールは作られていない」ということだった。数字がすべてじゃないけれど、自分の人生とか体のことを考えるきっかけになるなって思う。

ひとみ:私は3人目の子を思いがけず妊娠したのは40才のとき。周囲の40代になってから3人目4人目を産む人という人も多いよ。ずっと子どもが欲しくて不妊治療を続けてようやくという人もいれば、予想外に妊娠して10年ぶりに出産という人も。

しょうこ:医療技術は進んでいるけれど、こればかりは授かりものだものね。

ひとみ:ほんとそれ、だよね。お医者さんから子どもができにくいと言われていたのに、そのあとで何人も産む人も周囲にいるし。一方で、生理周期や出血量が若い頃と変わったり、更年期の症状が出始めていたりするという声もよく聞く年頃……。

しょうこ:ままならないこともあるし、生理中とか体調がいまいちなときもあるけれど、自分でできるケアもしながら、なるべく気分良く過ごしたいところよね。

ひとみ:最近、香水代わりに「ザ・レディ(The LADY.)ウーマンバランスコンプリート」を使ってるの。フェムテック×オーガニックブランドのアロマオイル。甘い香りで気持ちがふわっと楽になるよ。

しょうこ:あ、これはいいかも。ロールオンタイプで小さいからポーチに入るね。

ひとみ:幼稚園帰り、娘を抱っこしたとき「あれ、ママいい香りがする。なんの匂い?」っていわれたよ。

しょうこ:今は季節の移り変わりの時期。メンタル的に落ち込む日も自分の体に合うアイテムを見つけて上手に乗り切りたいね。

髙田翔子(たかだしょうこ):1982年東京都東村山市生まれ。大学卒業後、ビジネス・実用書出版社勤務を経てフリーライターに。主に女性誌、書籍、WEBでインタビュー、読み物記事などを執筆。肌年齢だけは20代の診断。旅と読書とお酒が好き。電車好き1男の母

野島一美(のじまひとみ):1976年東京都杉並区生まれ。幼少期を香港、NYで過ごす。大学卒業後はテレビ制作会社で報道映像資料編集等に携わった後、東京大学生産技術研究所で教授秘書に。結婚後はフリーのライターとして雑誌VERY(光文社)で育児・早期教育について等執筆。和太鼓にはまる2男1女の母

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