マッシュスタイルラボの「スナイデル ホーム(SNIDEL HOME)」は“着るほどに、きれいになる。”をコンセプトに、2020年秋にスタートしたルームウエアブランド。女性がときめくシルエットやデザインとともに、着心地や機能性にこだわったパジャマやアンダーウエアをそろえる。そんな「スナイデル ホーム」が頼りにするのが、自然由来の原料と旭化成の独自技術の掛け合わせで生まれるキュプラ繊維“ベンベルグ(BEMBERG)”だ。
機能性、質感、サステナビリティー
「全てを兼ね備えた素材」
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“ベンベルグ”は、自然由来ならではの優しい肌あたりと、化学繊維としての機能性を兼ね備える。「スナイデル ホーム」は21-22年秋冬、この“ベンベルグ”をベースに独自開発したオリジナル素材“スムースウォームテレコ”を一部商品に採用した。吸湿発熱機能のあるアクリルとレーヨンを交編することで、気持ちのいい肌触りとともに、冬場に気になる冷えや乾燥、静電気を軽減した。
「着心地を何より大事にする「スナイデルホーム」だからこそ、素材開発にも全力で取り組んできた」と石川睦美マッシュスタイルラボ企画部 チーフデザイナーは語る。「海外工場にも何度か試作を依頼したが、結局、納得のいくクオリティーの生地はできなかった。理想だったのは、自然由来の素材で、上品なツヤがあって、マシュマロのような繊細な色出し。この全てを満たすためには、やはり国産素材を選ぶほかなかった」。
上質な質感や確かな機能を
数値で「見える化」
“スムースウォームテレコ”を使用した秋冬商品は「冷えが気にならないし、着ていて気持ちいい」「こんなインナーが欲しかった」と評判は上々。旭化成の研究所での試験で、“スムースウォームテレコ”の高い性能が裏付けられている。「スナイデル ホーム」らしい質感を保ちながら、吸湿発熱性や公定水分率(しっとりした質感)、摩擦係数(肌当たりのよさ)といった指標をクリア。「私たちの『こんな心地よさをお客さまに届けたい』という感覚的な要望を、(旭化成は)数字に落とし込み、データで見える化していただいた。だからこそ、ゴールに辿り着けたのだと思う」と振り返る。「そして、店頭に立つ販売スタッフの多くが“ベンベルグ”のインナーを愛用していることが、お客さまにとっての一番の説得材料になった」。
1年を通じて寄り添う素材
汗ばむ季節もムレなく快適
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“ベンベルグ”は寒い季節に限らず、一年を通じて女性のライフスタイルに寄り添う素材だ。吸湿性能にも優れており、汗ばむ季節もムレやベタつきなく快適に過ごすことができる。「スナイデル ホーム」は春夏シーズンにおいても21、22年と、“ベンベルグ”を採用したインナーシリーズを企画した。22年春夏新作のインナーブラ(4950円)は普段着のインナーとしても、ナイトブラとしても使用できるプレーンなデザイン。しっかりとしたホールド力と、デリケートな肌でもストレスフリーな装用感を両立した。レースブラは華やかな見た目でありながら、肌に触れる内側部分には“ベンベルグ”の混紡素材を採用。サニタリーショーツ(3960円)は5層構造のしっかりとした吸水力も備える。
今後は“ベンベルグ”を採用した商品ラインナップの拡大も念頭に、「(“ベンベルグ”)を使ったワンピースも企画できたらいい」と想像をふくらめる。「よりたくさんの女性に見て、触れて、袖を通して、この素材(ベンベルグ)のよさを体感していただきたい」。(大坪遥来「スナイデル ホーム」プレスアシスタント)
自然から生まれ、
自然に還る
未来のための選択肢
着心地のよさと機能性を兼ね備える“ベンベルグ”は、自然由来の原料から生まれている。綿実油の生産時に生じる副産物で、綿糸として使用されない産毛部分(コットンリンター)を、旭化成独自の技術で再生セルロース繊維として生まれ変わらせている。自然の働きによって生分解する繊維なので、環境負担も小さくて済む。
旭化成が身にまとう人の美しさと心地よさを追求してきた90年の研究の結晶である“ベンベルグ”は、サステナブルな未来のための選択肢でもある。
旭化成 ベンベルグ事業部 ベンベルグ第一営業部
06-7636-3360