ストライプインターナショナルは11日、投資ファンドのティーキャピタルパートナーズからの出資を受け入れたと発表した。ティーキャピタルが管理・運営するプライベートエクイティファンドが、創業者の石川康晴前社長や既存株主などからストライプの過半数の株式を買い取る。取得額は非公表だが、一部では有利子負債を含めて300億円と報じられている。コロナの長期化で業績が低迷する中、ファンド主導で立て直しを図る。
ストライプは非上場ながら「アース ミュージック&エコロジー」「グリーンパークス」「アメリカンホリック」など国内外に約1500店舗を運営するアパレル大手で、連結業績の売上高は1000億円を超える。コロナ下の21年1月期のストライプインターナショナルの単体業績は、売上高が648億円、営業損失23億円、純損失103億円だった。
業績悪化を受けて、20年以降は不採算事業の整理を加速した。複数のブランドを終了したほか、20年6月には中国事業から撤退、渋谷で運営していたホテル併設の旗艦店「ホテルコエトーキョー」を今年1月末閉店、ソフトバンクとの合弁会社で運営するECサイト「ストライプデパートメント」を2月末に閉鎖した。