ファッション

ZOZO610(武藤貴宣)の喜び溢れるファッション人生^_^ Vol.16 “ZOZOARIGATO”の時はやっぱり大変でした

有料会員限定記事

 座右の銘は「泣かぬなら 笑わせてみせよう ホトトギス」。ZOZOTOWN立ち上げメンバーで、「ファッションチアリーダー」に就任した武藤貴宣氏が、ファッションへの愛と明るい未来について、ゆるく語ります。

前回から続く)

 振り返ってみると、絶体絶命のピンチ!というほどのものはありませんでしたが、2018年の“ZOZOARIGATO”の時はやっぱり大変でした。

 前澤(友作)さんはずっとアマゾンに対する強い危機感を持っていました。アマゾンは資本力も物流のシステムも圧倒的にすごいので、そことの差別化をどうしていくべきかを常に考えていました。最初はZOZOTOWNだけで販売していたブランドも少しずつ楽天やアマゾンでも販売するようになっていったし、アマゾンもお金をかけてファッションに力を入れ始めていました。

 ユーザーもブランドも一度アマゾンに行ってしまったら、皆ZOZOTOWNから離れていってしまうのではないかと前澤さんは恐れていました。そうならないためにはZOZOTOWNにしかないものを売るしかないけれど、それは難しい。だったら価格の原資をうちで負担して安くすることでユーザーを増やそうと。他社も最終的にそういったことをしてくるだろうから、早めにそこを仕掛けて、圧倒的なパイを取ってしまおうというので、年間3000円または月間500円を払うと商品が10%オフで購入できる会員制サービス“ZOZOARIGATO”を2018年12月にスタートしました。

 前澤さんの考えも戦略も僕は理解できました。ただ、ハレーションはすごく起きるだろうなと思っていました。そして想像どおりのハレーションでした。

 想像どおりだったので、僕としては淡々と仕事をするだけでしたが、その当時、前澤さん自身のプライベートが世間で話題になっていましたし、メディアが「ZOZO離れ」と騒いだり、週刊誌にあおられたりと、いわゆる“外野”の動きが想定外で、株価にも影響が出ました。

この続きを読むには…
残り1098⽂字, 画像2枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

ZOZO x ビジネスの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

27メディアが登場、これが私たち自慢の“ナンバーワン”【WWDJAPAN BEAUTY付録:化粧品専門店サバイバル最前線】

11月25日発売号は、毎年恒例のメディア特集です。今年のテーマは "ナンバーワン"。出版社や新興メディアは昨今、ウェブサイトやSNSでスピーディーな情報発信をしたり、フェスやアワードなどのイベントを実施したり、自社クリエイティブやIPを用いてソリューション事業を行ったりなど、事業を多角化しています。そのような状況だからこそ、「この分野ならナンバーワン!」と言えるような核を持てているかが重要です。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。