アダストリアの子会社であるエレメントルールが運営するジュエリーブランド「パティエラ(PAS TIERRA)」から3月、D2Cジュエリーライン「ヘレディタス(HERE DITAS)」が登場した。「ヘレディタス」とは、ラテン語で、“ここにある富を継承(ヒア=ここ、ディタス=富)”を意味する。ブランド名には、さまざまなフィルターを外して後世に残る真の美しさを提供したいという思いが込められている。
職人が一つ一つ手彫りで仕上げる“リバイバル リング”やタロットカードに着想を得たコインネックレス“ガイディング タロット”などを手に届きやすい価格で提案。樋口継依エレメントルール パティエラ事業部ディレクターは、「“リバイバル リング”はその名の通り、30~40年前に倉庫に眠っていた原型を元に再現したもので、アート作品のようだ」とコメント。同ブランドでは、毎月新作の発売を予定している。
4月には、カラフルな合成石を使用した“ベリード シークエンス”や廃棄されるはずのアコヤ真珠を使用した“ブレッシング オブ ザ シー / アート オブ アコヤ(以下、アコヤ)”、5月には魚や竜の落とし子などをモチーフにした”ブレッシング フロム ザ シー“が登場。 “ベリード シークエンス”に使用されている合成石は天然石とほぼ同じ組成でポップな色合いを表現。“アコヤ”シリーズは受注生産で、傷や歪みのあるアコヤ真珠の個性を生かしたジュエリーを提案する。“ブレッシング フロム ザ シー”には、海の恩恵が続くようにという思いが込められており、利益の一部を海の環境保全団体に寄付する。6月には、一部再生地金を使用した“イン ア ロウ”を発売。ジェンダーレスなネックレスやブレスレット、リング、イヤーカフなどを手に取りやすい価格帯でそろえる。原摂子エレメントルール パティエラ営業部デザイナーは、「ターコイズやサンゴなどを使用したものや、海辺で拾ったシーグラスの本来の色を生かしたジュエリーもある。性別や年齢関係なしに、美しいと共感してもらえる人と思いを共有しながらブランドを成長させたい」と述べた。
素材は真ちゅうやシルバーにコーティングしたものや10金など。オーダーでは18金の使用も可能だ。価格は、約8000~8万円と幅広く、中心価格帯は2万〜4万円程度と手に取りやすいのが魅力だ。