ファッションコミュニティアプリ「ユニーク(UNIIK)」を運営するエンライフ(東京)はこのほど、独立・若手デザイナーを応援し、日本のファッションを盛り上げることを目的とした展示会イベント「ユニーク ファッション コレクション 2022(UNIIK FASHION COLLECTION 2022)」を東京・青山で開催した。
「ユニーク」は昨年8月にローンチ。“ハイセンスなワンランク上のファッション好きとつながろう”をテーマに、感度の高いファッションアイテムを使ったコーディネート写真を投稿したり、「いいね」やコメントしたりして楽しむ交流型アプリだ。ユーザーの中心は最先端のファッションに関心の高い20〜30代の若者。オフラインイベントも定期的に開催し、ユーザー同士の交流の場を設けている。
ファッション業界の活性化はアプリのさらなるコミュニティ拡大や魅力向上にもつながる。今回の展示イベントは、独自の感性と手法で創作に取り組む独立・若手デザイナーをアプリユーザーとつなげ、応援する目的で実施した。イベントにはファッション業界関係者や「ユニーク」アプリのユーザーが多数来場。実際にデザイナーと話し、展示商品に触れる中でモノ作りにかける情熱を感じた。
今回のイベントには、ファッションユーチューバーの「ハズム」と「めぐさん」夫妻も出展した。ハズムのブランド「ダン(DAN)」は“経年変化の、その先にあるもの。”がブランドテーマ。ミリタリーやワークをベースに、キャッチーなロゴやディテールで遊び心を加えたアパレルや雑貨を、東京・中目黒で運営する同名のセレクトショップとECで展開している。購買層はユーチューブを視聴するファンが中心だが、「(中目黒の)店頭に立ち、ネットだけでなくリアルでもお客さまと触れる大切さを実感している」という。「『ユニーク』は服が大好きなユーザーばかりで、知り合った人と買い物に行ったこともある。そんな情熱のある方々と触れ合う機会を持ててうれしい」。
めぐさんが2021年春に立ち上げた「カナメ(KANAME)」は不良女子学生の制服をモチーフにした独特のボリューミーなシルエットの“スケバンデニム”が看板商品だ。「ブランドはまだ立ち上げたばかり。ここ(展示会場)での出会いを通じて、ファンを広げていけたら」と前を向く。
そのほかにも、個性さまざまな6ブランドがブースを構えた。作業着に伝統衣装などをミックスした独特な服作りをする「リフォメッド(REFOMED)」、架空の惑星で起こるストーリーを想像しデザインに落とし込む「アムニ(AMNI)」、究極のデイリーウエア作りを目指す「アルティマ(ALTIMA)」。東京・用賀にアトリエでを構える「ヨアサ(YO ASA)」は接客から採寸、製作までデザイナー自身で行いコートを仕立てる。パッチワークなど古着のリメイクでさまざまな楽しみ方を提案する「タカヤ ヒオキ(TAKAYA HIOKI)」、ミリタリーウエアをベースにサイズ感で遊び心を効かせる「ボールジー ブラザーズ(BALLSY.BROTHERS)」も、来場者の関心を集めた。