「無印良品」を運営する良品計画の2021年9〜22年2月期連結業績は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比19.4%減の188億円だった。衣服・雑貨の販売不振に伴い、主に国内では秋冬商品の在庫が膨らんで値引き販売が増加したため、粗利益率は1.4ポイント悪化した。
売上高に相当する営業収益は同7.1%増の2444億円だった。期末店舗数は純増38の計1040店舗。日本では食品スーパー隣接店舗を中心に20店舗を出店し、計473店舗になった。ただ、国内で売上高の3割以上を占める衣料・雑貨の既存店売上高が同8.4%減に終わった。純利益も同27.5%減の147億円だった。
14日にオンラインで会見した堂前宣夫社長は「衣料品はファッションの通好みの分かりにくいものになっていた」と振り返り、春夏以降はMDをテコ入れする。
上期の不振を受けて22年8月期連結業績の予想を下方修正した。修正後は営業収益4800億円(修正前は4700億円)、営業利益380億円(同450億円)、純利益270億円(同320億円)。中国のロックダウンによって上海を中心に現在50店舗前後の休業を強いられており、その影響も加味した。