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「YSL」が環境NGOと協働、グローバルプログラムを開始 サステナビリティレポートも初公開

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT 以下、YSL)」はこのほど、環境保全NGO「リワイルド(Re:wild)」との協働によるグローバルプログラム「リワイルド アワー アース(REWILD OUR EARTH)」を開始した。2030年までに10万ヘクタールの自然保護と再生に取り組む。原材料調達地域内の気候変動の影響を受ける重点区域の生物多様性保護を支援する。これに伴いサステナビリティプラットフォームを刷新。ブランドとして初めて事業活動の全領域におけるサステナビリティレポートを公開する。

 「リワイルド アワー アース(REWILD OUR EARTH)」プログラムの22年重点地域は、モロッコ・ウリカ渓谷、ハイチ、マダガスカル、インドネシアを挙げる。ウリカ渓谷は、「YSL」が13年に「ウリカ コミュニティ ガーデン」を開設。約10年にわたり環境再生と地域社会の支援に取り組む、ブランドのサステナビリティ戦略の中心地となっている。同地ではこれまでに12万5000本以上の植樹、地域女性の経済的自立や生活環境改善の支援を行ってきた。今回、新たに環境再生プログラムの重点地域となったハイチ、マダガスカル、インドネシアは、フレグランス製品などに用いられるべチバーやバニラ、パチョリなどが栽培されている。

 今回のNGO「リワイルド」との長期的パートナーシップ締結を機にサステナビリティプラットフォームを刷新。「CHANGE THE RULES, CHANGE THE FUTURE(ルールを変える、未来を変える)」と題し、「REDUCE OUR IMPACT(環境負荷の軽減)」「REWILD OUREARTH(地球環境の再生)」「ABUSE IS NOT LOVE(暴力は愛じゃない)」の3つのビジョンを柱とする。「環境負荷の軽減」の項目では、バイオ由来成分の活用(23年までに70%)、パッケージの軽量化(バージンプラスチックの使用を段階的に廃止し、30年までに再生利用可能な材料に完全切り替え)、22年までにフランス国内工場の100%カーボンニュートラルを実現などの目標を掲げる。

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