ファッション

コットンの持続可能性とサステナブルなラグジュアリー素材を識者と考える【特集・サステナブルな素材とは何か?】

有料会員限定記事

 大量の水と土地を必要とする綿花栽培の見直しが求められている。水資源の枯渇に加えて、温暖化に伴う異常気象や、農薬や肥料の使用が農地に与える影響が大きくなっているからだ。世界的な人口増加にも対応するべく、食料生産とのバッティングまでを見越した原料調達が求められる日も近い。連載後編ではコットンは持続可能性とコットンに代わる素材とは何か、ラグジュアリー×サステナブルな素材を識者2人と考える。

WWD:植物由来であれば、育成時に光合成でCO2を吸収するから石油由来の繊維よりはサステナブルだという考え方があります。そもそも非可食部を活用していれば納得ですが、可食部を活用した場合、食糧生産とバッティングしますが、サステナブルといえるのでしょうか。

吉川久美子マテリアルコネクション東京代表取締役(以下、吉川):グローバル視点では「避けるべきこと」という認識が広がっています。非可食部の繊維などをバイオポリマーに使う動きは進んでいて、食料生産とバッティングせずに作ることができる材料が増えています。土地利用が必要な場合、麻などの生育が早いものが良いとされています。

WWD:コットンは食料生産とのバッティングに加えて、農薬や肥料、水資源の枯渇などさまざまな課題を抱えています。コットンに代わる素材は何になっていくのでしょうか。

この続きを読むには…
残り3200⽂字, 画像3枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。