ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)は、循環型社会を目指す取り組みとして、再販プラットフォーム「ヒューゴ ボス プレラブド(HUGO BOSS Pre-Loved)」を2022年後半に立ち上げる予定だ。
同プラットフォームでは、顧客から下取りした同社の衣類を販売する。下取り希望者は仏ヒューゴ ボスのオンラインストアから専用ページにアクセスし、着用済みアイテムをヒューゴ ボスに送ると、公式オンラインストアや店舗で使用可能なクレジットと交換できる仕組みだ。プラットフォームは25年には本国ドイツやイギリス、アメリカにも拡大し、将来的にはアクセサリーなどの小物も取り扱う予定だという。
さらに、アイテムを長く使うための施策として、今年後半にはドイツの一部店舗でスーツやジーンズ、シューズ、ジャージー商品、レザーグッズを対象にケア&修理サービスを開始する。主要市場での実施も視野に入れている。
ヘイコ・シャファー(Heiko Schäfer)最高執行責任者(COO)は、「私たちの商品は高品質で何度も使用することができるため、成長する再販市場に参入することは企業として自然な流れだ。『ヒューゴ ボス プレラブド』は、私たちにとっては循環型ビジネスモデルへの移行をサポートし、お客さまにとっては修理サービスによってお気に入りのアイテムをより長く使うことで、希少資源の消費を減らすことができる」とコメントしている。
なお、再販はファッション産業の環境負荷を低減する市場として急成長しており、すでに全世界で300〜400億米ドル(約3兆7800億〜5兆400億円)の市場規模を有するという。また、セカンドハンド品を購入した場合、新品を購入する場合と比較してCO2排出量を平均44%削減できるとされている。