ワークマンは27日、東京・銀座の「#ワークマン女子」を28日の開店に先駆けて関係者に公開した。同社初の東京都心店であり、これまで接点を持てなかった消費者を呼び込む戦略店舗と位置付ける。店舗面積は300平方メートル。同業態の標準店よりも小ぶりながら、売上高5億〜6億円の同社一番店を目指す。
銀座5丁目の中央通りに面した商業施設イグジットメルサの5階に出店する。銀座のショッピング客や、銀座が仕事の生活の動線になっている人に向けて、アウトドアウエア、タウンウエア、スポーツウエア、キャンプ用品などをそろえる。商品構成はウィメンズ3割、メンズ3割、ユニセックス4割。ファミリー需要を見込んで、子供服も充実させた。
作業服店である同社は地方・郊外の幹線道路沿いの立地が多かった。18年以降に本格化したアウトドアウエアの「ワークマンプラス」「#ワークマン女子」で、横浜・桜木町、大阪・なんばなどに進出していたが、東京都心への出店は銀座が初となる。
土屋哲雄専務は「ようやくメジャーリーグに昇格できた」と話す。「(近隣にある)『ユニクロ』や『ジーユー』の旗艦店と比較検討してショッピングするお客さまも多いだろう。われわれは低価格と機能性で差別化したい」。6月に開店を控える池袋や出店要請が増えているという百貨店など、都心攻略にアクセルを踏む。
混雑が予想される明日28日のオープン初日は、整理券の配布などで来店者数を1200〜1300人程度に制限し、500万円の売り上げを見込む。ゴールデンウイーク中もほぼ同様の売り上げを狙うため、在庫や人員の態勢を整える。