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「超薄型ウオッチの薄型化競争は、もはや限界では?」 先駆者「ピアジェ」のCEOにぶつけてみた

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 ケースの厚さが5mm程度の“ウルトラフラット”と呼ばれる超薄型時計が今、改めて注目を集めている。2000年頃までは、「超薄型時計」といえばタキシードなどドレスアップしたときに着ける、シンプルな2、3針のドレスウオッチのことだった。こうした時計は「タキシードウオッチ」とも呼ばれ、ドレスアップ好きな男性のための特別な存在だった。

 その開発・製造には、複雑時計とも異なる特別な技術やノウハウが必要だ。そして1960年代から“超薄型ウオッチのスペシャリスト”といえば「ピアジェ(PIAGET)」。57年に伝説的な超薄型の機械式ムーブメント「キャリバー9P」を開発して以来、超薄型時計の世界をリードしてきた。また「ピアジェ」は63年には文字盤に初めて鮮やかな色彩のオーナメンタルストーンを採用した時計を製作し、以降大胆で贅沢なジュエリーウオッチやジュエリーのメゾンとしても知られている。

 この2つの特別な歴史を持つメゾンのトップに昨年就任したのが、バンジャマン・コマー(Benjamin Comar)最高経営責任者(CEO)だ。同じグループの「カルティエ(CARTIER)」を筆頭に時計やジュエリー業界で華麗なキャリアを重ねてきた。

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