ビューティ

「トゥー フェイスド」の創業者2人が退任

 メイクアップブランド「トゥー フェイスド(TOO FACED)」のジェロッド・ブランディーノ(Jerrod Blandino)とジェレミー・ジョンソン(Jeremy Johnson)共同創業者が7月1日付で退任する。ほかのビジネスの道を追求するためだという。後任は2020年にシニア・バイス・プレジデント兼ジェネラルマネージャーとしてチームに入ったタラ・シモン(Tara Simon)。タラはグローバル・ブランド・プレジデントに昇格する。

 ジェロッドとジェレミーは1998年に「トゥー フェイスド」を立ち上げた。元々「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」のカウンターで働いていたジェロッドはメイクアップの世界に魅了され、次第に自分でメイクアップを作るようになった。そこで世界初のグリッターアイシャドウを作り、以来型破りでウィットに富んだ製品を次々と生み出してきた。一人一人の個性を讃え、メイクアップの楽しさを伝えるブランドとしてカラフルでプレイフルなアイテムを多く世に出してきた。2016年にエスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)が買収し、日本には19年9月に上陸した。

 直近までウルタ(ULTA)でマーチャンダイジングのシニア・バイス・プレジデントを務めていたタラは、業績は至って好調だと語る。実際、調査会社のNPDグループ(NPD GROUP)によると、同ブランドは米国で7番目に大きなプレステージメイクアップブランドだ。中でも“ベター ザン セックス マスカラ”や“リップ インジェクション リップ グロス”が人気だ。「これらヒーローアイテムに注力しながら、イギリスや日本、中米などの海外マーケットの強化を図る」。ヒーローアイテムを育成する戦略は親会社のエスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)が会社全体として掲げているもので、あらゆるカテゴリーにおいてヒーロー製品が売り上げをけん引しているほか、リピート率は35〜50%を誇る。

 タラはビジネスのけん引だけでなく、ジェロッドとジェレミーがこれまで築き上げていたクリエイティブ面を引き継ぐことも求められる。「ジェロッド・ブランディーノは唯一無二の存在。ジェロッドがこれまで成し遂げたことを一人でできる人はいないだろう。クレイジーで型破りなものまで、ジェロッドの全てアイデアをビジネスにしたのがジェレミー。私は彼らになろうとしないし、なれない。自分なりにビジネスの率いていく」。
 
 一方のジェロッドは「タラは15年以上の付き合いで、彼女はセフォラ(SEPHORA)やウルタに在籍していたころから知っている。彼女の昇格と多岐にわたる素晴らしい才能を祝福する」とコメント。

関連タグの最新記事

ビューティの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

27メディアが登場、これが私たち自慢の“ナンバーワン”【WWDJAPAN BEAUTY付録:化粧品専門店サバイバル最前線】

11月25日発売号は、毎年恒例のメディア特集です。今年のテーマは "ナンバーワン"。出版社や新興メディアは昨今、ウェブサイトやSNSでスピーディーな情報発信をしたり、フェスやアワードなどのイベントを実施したり、自社クリエイティブやIPを用いてソリューション事業を行ったりなど、事業を多角化しています。そのような状況だからこそ、「この分野ならナンバーワン!」と言えるような核を持てているかが重要です。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。