ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク(ティファニー・ジャパン)と、世界中の歴史的建造物や文化遺産の保護に取り組むNPOワールド・モニュメント財団(以下、WMF)は、“金沢縁付(えんつけ)金箔製造”職人育成プログラムを日本で初めて発足した。
同プログラムは金沢市と連携し、2020年にユネスコ無形文化遺産に登録された金沢の伝統製造技術“縁付金箔”の持続的保存のため、次世代の職人育成を目的とするもの。対象は金箔製造の基本技能を学ぶ資格要件を満たした訓練生8人。地元の協力や文化庁の支援を受け、金沢金箔伝統技術保存会(SCTKGLT)と共に、金沢箔職人の工房で週5日間の実践経験を22年から3年間提供する。
ティファニーはWMFの活動を長年にわたって支援しており、06年には日本の尼門跡寺院の修復プロジェクトに25万ドルを寄付した。WMFはこの資金で、奈良の中宮寺表御殿や京都の霊鑑寺奥書院などを修復している。