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ワコールHD営業黒字に転換 22年3月期、欧米事業が急回復

 ワコールホールディングス(HD)の2022年3月期連結業績(米国会計基準)は、営業損益が50億円の黒字だった。前期の11億円の赤字から転換した。米国・欧州事業がコロナ前を上回る業績を達成し、国内の中核会社ワコールの損失を補った。投資有価証券の評価損を計上したため、純利益は前期比34.4%減の46億円だった。

 売上高は同13.6%増の1728億円。前々期(20年3月期)の1868億円には及ばないものの、約207億円の増収だった。国内ワコール事業の売上高は881億円で同2.3%の増収にとどまったのに対し、海外ワコール事業が596億円で同44.3%の大幅増収を記録した。

 ピーチ・ジョン事業は売上高が同2.7%増の125億円、営業利益が同3.8%増の16億円。前期に比べて巣ごもりによるEC(ネット通販)需要は落ち着いたが、話題性のある商品企画で引き続き高い利益水準を確保した。

 今期(23年3月期)から国際会計基準に切り替える。これまでの実績との単純比較はできないが、今期の業績予想は売上高2050億円、営業利益65億円、純利益55億円とする。

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