「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が生前に手掛けた「ナイキ(NIKE)」とのコラボレーションスニーカー“エア フォース 1(AIR FORCE 1)”の発売記念イベントをニューヨークで開催することを発表した。日程は現地時間5月20~31日で、一般公開は5月21日から。イベントと連動するかたちで、ニューヨーク市内各所をはじめ、世界各地でもさまざまなインスタレーションを披露する。6月から一部モデルを「ルイ・ヴィトン」の公式オンラインストアで取り扱う。
6月から販売するのは、全47モデルのうちの9モデルだ。“エア フォース 1”らしいオールホワイトのアッパー全体に「ルイ・ヴィトン」のモノグラムをデボス加工で施したローカットとミッドカットをはじめ、“ダミエ・パターン”のアッパーサイドにグラフィティを配したミッドカット、アッパーの素材にスエードカーフレザーを使用したオールブラックのローカットなどをラインアップする。価格はいずれもローカットが税抜31万円、ミッドカットが同38万7000円で、22.5~36cmを用意する。
ニューヨークのイベントでは、全47モデルのコラボ“エア フォース 1”を集め、フィジカルとバーチャルの両形式で展示する。ヒップホップ文化に根付いたブレイクダンスの動きにヒントを得て、磁石の付いた壁やホログラフィックディスプレーで、“動かしながら見せる”という展示形態をとるという。会場は、ヴァージルのクリエイションとプレゼンテーションの領域を反映した没入型空間で、壁にはショーのセットやキャンペーンのイメージに登場した雲を描き、彼が「ルイ・ヴィトン」在籍中に制作した3Dプリントの彫像を設置する。さらに、同ブランドのスタジオとアトリエの内部を忠実に再現したツリーハウスも設置する。ニューヨーク市内各地で披露するインスタレーションでは、ヴァージルがモチーフとして多用していた地球儀のスカルプチャ―を、大型のガラスボックスと共に展示するという。
「ルイ・ヴィトン」と「ナイキ」による“エア フォース 1”は、2021年6月に発表した「ルイ・ヴィトン」22年春夏メンズ・コレクションに登場。イタリア・ヴェネツィアにあるアトリエで1足ずつ手作業で製作し、同ブランドの最高品質の素材を使用している。なお、今年1~2月にはオークションハウス「サザビーズ(SOTHEBY’S)」で同シューズを200足限定で販売し、10万ドル前後(約1290万円)の平均取引額を記録していた。