イタリアのメンズブランド「コルネリアーニ(CORNELIANI)」は、イギリス出身のデザイナーのポール・サリッジ(Paul Surridge)を起用すると発表した。ポールが手掛ける初のコレクションは6月、2023年春夏ミラノ・メンズ・コレクションで発表する。サリッジは、クリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)時代の「バーバリー(BURBERRY)」を皮切りに、「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」や「ジル サンダー(JIL SANDER)」でキャリアを積み、11~14年には「Z ゼニア(Z ZEGNA)」でクリエイティブ・ディレクターを務めた。その後は「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」でクリエティブ・コンサルタントとして働いていた。
サリッジが手掛けるのは、「コルネリアーニ」が20年の春夏に立ち上げた「サークル・コレクション」というラインだ。これは、ブランドのサステナブルへの取り組みを表現したもので、環境問題に敏感な若い世代をターゲットに据えているという。コルネリアーニは、「彼は才能豊かで、前衛的で、デザイナーとしての経験も長い。情熱に溢れたデザイナーだ」と評価している。
コルネリアーニ社の株式は現在、バーレーンを拠点とするインベストコープ(INVESTCORP)社が大半を所有。コルネリアーニは昨年、インベストコープと投資会社のインヴィタリア(INVITALIA)のサポートを得て新体制を発足し、ブランドの再構築計画を発表した。これについてコルネリアーニは、「サリッジは、ブランドの重要な局面において大きな成果をあげてくれるだろう」としている。一方のサリッジは、「新たな道を探索し、ブランドの遺産とイノベーションを融合させたい。『コルネリアーニ』は、イタリアのクラフツマンシップを体現したブランド。新たなエレガンスを表現したデザインを心がけ、テーラリングをモダンなシルエットや快適な素材、落ち着いたカラーパレットで表現したい」と意欲を語った。
「コルネリアーニ」は、日本ではアパレルメーカーの大賀が手がけている。現在の店舗は、伊勢丹新宿本店メンズ館、日本橋三越本店、東急百貨店本店、大丸うめだ本店、福屋広島駅前店、岩田屋本店。