「シャネル(CHANEL)」は、5月に今年誕生90周年を迎えたマドモアゼル・シャネル(以下、マドモアゼル)が手掛けた“ダイヤモンド ジュエリー”へオマージュを寄せたハイジュエリーの新作を発表した。マドモアゼルは1932年、男性中心だったジュエリー業界に扇風を巻き起こした。
彼女がモチーフにしたのは、コメット、月、太陽をはじめ、リボンやフリンジ、フェザーなど。ジャージーなどしなやかで動きやすい素材を使用した洋服同様に、マドモアゼルは、ハイジュエリーにおいても女性の自由を追求。堅苦しいクラスプのないジュエリーをはじめ、女性の体にしなやかに寄り添うジュエリーをデザインした。
それらが、約1世紀のときを経て、「シャネル ファイン ジュエリー(CHANEL FINE JEWELLERY)のクリエイション スタジオ ディレクターを務めるパトリス・ルゲロー(Patrice Leguereau)によりモダンに再解釈されて蘇った。1月に登場した13億円以上の“アリュール セレスト”を初め、億を超えるハイジュエリーを含む70点以上が登場した。なお、7月には追加の新作が登場予定だ。
日本・東京『三菱一号館美術館』では、6月18日から、「ガブリエル・シャネル展(MANIFESTE DE MODE)」が開催される。世紀を超えて女性の自由についてファッションやジュエリーを通して表現してきたマドモアゼルについて知る絶好のチャンスだ。