ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、「グリーンウォッシング」の規制が進む欧州と日本のラベリング制度の話。
【賢者が選んだ注目ニュース】
EUが「グリーンウォッシング」への規制を強化 「環境にやさしい」「エコ」はブラックリスト入り
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欧州委員会は、サステナブルな製品を標準化するための政策パッケージの一つとして、サステナブルな商品と見せかける「グリーンウォッシング」につながる行動規制を強化し、根拠のない主張は認めない方針を固めた。製品の耐久性を制限する要素について言及しないことや、「環境にやさしい」「エコ」「グリーン」といった曖昧で検証不可能な言葉を用いた訴求、実際には商品の一部にしか関係していない環境配慮の取り組みによって商品全体をサステナブルだとうたうこと、第三者機関や公的機関による検証を行っていない任意のサステナブルラベルを付けることなどを“ブラックリスト”に挙げたという。
ここ数年で「サステナブル」という言葉が浸透したが、企業側はもちろんのこと、消費者もその意味や背景を正しく理解する必要がある。サステナブルは直訳すると「持続可能な」という意味であるが、今使われているサステナブルは「環境を破壊することなく資源を使うこと」という意味合いがある。では、なぜサステナブルに注目が集まっているのか。将来、若い世代が私たちと同じような形でものが使えるようにするためだ。資源は無限ではない。使い捨てにしてしまうと、資源は二度と使えなくなり、生活の糧を失う。そこで、とにかく環境を破壊することなく資源をずっと使えるようにしておかなければならない。
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