ファッション

おうちでできる「プレミアム」なケアに注目 トレンドをけん引するパナソニックのプレミアムラインを検証

 “すごもり美容”が話題となった2010年頃から美容機器市場が注目を集め、右肩上がりで成長を遂げてきた。美容機器を展開するメーカーも増え、取り扱い店舗も拡大。しかし、13年頃から市場拡大の動きが鈍化。これによりターゲット層の拡大という新たな動きがでてきた。美容機器の第2ステージが幕を開ける――。

 美容機器の大きな転機は、2008年にパナソニックが発売した「ナイトスチーマー」よるものが大きい。これにより、寝ながら、本を読みながらなど“ながら美容”が定着。手軽さとその効果に美容機器に対する信頼度が増した。ドライヤーや脱毛・除毛機器が中心の製品群から、スチーマーや美顔器、頭皮ケア機器とアイテムが拡大。化粧品メーカーの美容機器市場への参入も増え、第1次美容機器ブームがおきた。

 盛り上がりを受けて、野村総合研究所は、2012年5月に「美容家電に関するアンケート」を実施した。2010年の市場規模が1200億円だったのに対し、12年には1400億円と伸長。15年には1700億円規模の成長市場と予測していた。実際のところは、13年頃から鈍化傾向にあるという。

 こうした現状を打破するため、パナソニックでは、ターゲット層の拡大に着手。ここ数年で女性や男性の美容意識のさらなる高まりを感じたことから、エントリー層に響くマーケティングや、より深い美の悩みに応える本質ケア、男性にも受け入れられる製品など、幅広い製品・マーケティング戦略を推進する。それを具現化した一例に「パナソニックビューティ」イメージキャラクターにモデルの水原希子を採用したことがある。テレビCMなどを通じて、新たなターゲット層(20代女性)への認知拡大に寄与している。その他、11月28日には、本格的なケアを実現する新シリーズ、パナソニックビューティ「プレミアム」を発売。ターゲットは、肌や髪への悩みがより深くなる世代で、これまで培ってきた美容技術を結集させ、より深い美の悩みにアプローチしている。

 製品は、パナソニックを象徴する独自技術の「ナノイー」を搭載した3品。トリプルの温スチームとダブルのミストが目元・口元、デコルテに潤いを与える「スチーマー」。仕上がりの好みに合わせて髪のボリュームのアップ・ダウンをコントロールする「ヘアードライヤー」。そして、「プレミアム」ラインのために開発された新感覚の「ブースターマスク」。これらで、自宅にいながらエステ帰りのような美と癒しを手に入れることができる、新たな美容体験をかなえていく――。

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