ファッション

「バレンシアガ」のクチュールストアがオープン 世界でここだけの限定アイテムが並ぶ

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は51回目のオートクチュール・コレクションを発表した7月6日、クチュールストアをオープンした。場所は、ショー会場となったクチュールサロンがあるジョルジュ・サンク通り10番地の建物の1階部分。 2階のサロンとつながった店舗はメンズとウィメンズそれぞれのスペースからなり、世界で同店限定のウエアやアクセサリー、オブジェを取り扱う。

 販売するウエアはすべて、クチュールと同じアプローチに基づき、パリのアトリエで仕上げられたもの。中には、デムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターにとって2回目となる今回のショーで披露されたばかりのデザインもある。そのほか、スパンコールやビーズ装飾たっぷりのバッグ“アワーグラス”や、クリスタルが敷き詰められたハート型クラッチバッグ、サングラス、ラバー製の“スペース”シューズ、ランウエイでモデルが携えていた「バング&オルフセン(BANG & OLUFSEN)」とのコラボによるスピーカー内蔵バッグ、クチュールサロンの香りのキャンドルなどもラインアップ。いずれのアイテムも非常に限られた数での展開になる。また、購入客の体型や好みに合わせて、2階のサロンとアトリエでサイズ直しやパーソナライズすることも可能だ。価格帯は、アルミニウムをボンディングした形状記憶Tシャツ7500ユーロ(約103万5000円)、スピーカー内蔵バッグ8500ユーロ(約117万3000円)、バッグ1万ユーロ(約138万円)〜、サングラス3500ユーロ(約48万3000円)、キャンドル350ユーロ(約4万8300円)など。最も高価なアイテムは、10万ユーロ(約1380万円)に上るという。

 複数回のフィッティングを経て完成する「高級仕立て服」のオートクチュールは、通常、店頭で販売されることはない。この革新的な店舗について、セドリック・シャルビ(Cédric Charbit)最高経営責任者は「特に若い新世代にとって、依然として極めて閉ざされた世界であるクチュールへの入り口」と表現。「新店舗では、プロダクト、オーダーメードサービス、卓越したリテールが、『バレンシアガ』の顧客体験を刷新する。私たちにとって歴史的な場所で、素晴らしいクラフトやクリエイティビティー、フランスのサヴォアフェールを紹介できるのは、とてもエキサイティングなこと。ここは小売店ではなく、最高のサービスを受けることができ、夢を体験できる空間だ」と話す。

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