オンワードホールディングス(HD)の2022年3〜5月期連結業績は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比74.8%増の20億円だった。行動制限の緩和によって店舗に客足が戻り、オンワード樫山などの中核企業の業績が回復した。値引き抑制に努めるとともに、一連のOMO(オンラインとオフラインの融合)施策が収益の改善に寄与した。
売上高は同3.2%減の445億円。ただ、売却したイタリア事業やグアム島のホテル事業、オンワード樫山の複数閉店の影響を除くと、58億円の増収になる。値引き抑制やOMO施策による在庫の一元管理が奏功し、粗利益率は3.8ポイント改善したため、営業利益は大幅増益になった。
純利益は同11.5%減の18億円。前年同期は固定資産の売却による特別利益を計上していたため、その反動で最終減益になった。