「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、2023年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。同コレクションは“イマジネーション(想像力)”をテーマに掲げ、故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターが生前に残したアイデアを元に、彼が率いたデザインチームが制作した。アクセサリーはカラフルでポップなものが多く、レザーバッグは粘土で作ったような質感に仕上げ、ハンドメイドのワッペンを無造作に貼り付けたり、手描きしたようなモノグラムだったり、ブロックのストラップなど、子供時代のおもちゃの要素を散りばめたデザインが多かった。カラフルでポップなデザインにおいても、ビーズのワッペンや豪華な刺しゅうの装飾からはメゾンのクラフトマンシップが感じられた。想像から生まれた希望やアイデアを視覚的に表現することは、人々を癒し、高みに上げる力であると体現していた。