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化粧品小売セフォラがロシアから撤退 現地子会社の全株式を売却

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の化粧品小売店セフォラ(SEPHORA)はこのほど、ロシアの子会社の全株式を現地管理責任者に売却することで合意したと発表した。雇用継続のための措置としている。業界筋によると、セフォラの売り上げのうちロシア事業が占める割合は3%未満。

 セフォラは3月初旬、ロシアのウクライナへの軍事侵攻を受け88の店舗とECを閉鎖しロシア事業を一時停止。「優先すべきは現地チームの安全であり、引き続き支援していく」との声明を出していた。今後、現地責任者との契約がまとまり次第、ロシアの化粧品小売店イル ドゥ ボーテ(ILE DE BEAUTE)の下で運営される予定。関係者によると、数週間のうちに移管するとみられる。各店はセールを行い在庫を一掃した後、イル ドゥ ボーテの名前に変更して再スタートを切る。これによりロシアからセフォラの店舗は消滅する。

 セフォラはロシア市場にフランチャイズで進出したが、2008年に店舗を閉鎖。同年10月に、イル ドゥ ボーテの株式を45%取得し少数株主となった。その後、保有株式を増やし16年に経営権を獲得。イル ドゥ ボーテの店舗をセフォラにリブランドしていた。

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