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松屋銀座の化粧品売り場4〜6月商況 ポイントメイクの伸長と顧客の来店増で売上高 40%増をキープ

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 松屋銀座本店の4〜6月の売上高は前年同期比39%増と好調に推移した。4月は同24%増でファンデーションや美白、UVアイテムがけん引したが予算達成にはあと一歩だった。ゴールデンウィーク明けから風向きが変わり、5月が同50%増、6月が44%増と40%増以上をキープする。その要因を「行動制限がなくなりポイントメイクのニーズがコロナ下に入って以降、初めて顕著に現れ、それにメイクブランドが貢献したこと。これまで電話注文で対応していた主要顧客の50〜60代が売り場に戻り、客単価が上昇し高額スキンケアが好調だったこと」(三原薫子松屋本店婦人一課バイヤー)と分析する。

 ポイントメイクは、これまでマスクに付きにくい口紅が動いていたが、「シャネル」や「イヴ・サンローラン」などのオレンジ味のある春夏らしい色に支持が集まった。同期間のポイントメイクの売上高は20〜30%増で推移した。また、5月25日〜6月30日に化粧品をクレヨンとして生まれ変わらせるアップサイクルプロジェクト「COSMEnoIPPO」とコラボレーションし、使わなくなった口紅やアイシャドウなどカラーアイテムの回収を実施した。「2年以上、外出する機会が減り使いきれない化粧品が数多くあったこと、人と会う機会が増えて新しい化粧品を求める傾向があったこと」から、想定の3〜4倍となる1000個を回収した。前半はポップアップで、後半は全ショップで実施したが6月15〜30日の後半の売上高は同45%増、予算比22%増と高い支持を得た。

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