韓国のアイウエアブランド「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」はこのほど、中国・北京のショッピングセンター三里屯太古里にある旗艦店を、同施設内で移転オープンした。移転先はかつて「ユニクロ(UNIQLO)」が10年以上にわたり入居していた建物で、その3層分を占める売り場の面積は約1330平方メートルと「ジェントルモンスター」で最大となる。
1階と2階はサングラスやコラボレーションアイテムをメインに、3階は眼鏡などのアイウエアを中心にそろえる。ほかにも、同フロアにはリペアサービスエリアが設けられている。店舗のテーマは、“データフィケーション イン ザ フューチャー(未来におけるデータ化)”と“壊れた世界”。フロアには、大きな熊の手足や目の形の彫刻などがディスプレーされている。
シャオドン・ワン(Xiaodong Wang)最高経営責任者は、「これまでの店舗は広さ200〜300平方メートル程度で、全ての製品や新しいスタイルの眼鏡を展示するのに十分なスペースがなかった。一方、今回『アイウエアブランドがこれほど大きな店舗を持つ必要があるだろうか?』と自問自答もたくさんした。熟考した結果、アイウエアブランドであるというアイデンティティを発信するため、ブランドならではの買い物体験の提供に集中することにした。5年前のTモール(TMALL)のデータを見ると中国の眼鏡市場はとても小さかったが、ここ数年で大きな成長が見られる。アイウエアに対するファッション意識が定着し、可能性も広がっている」と語った。
「ジェントルモンスター」は2011年にスタートしたブランドで、16年に中国に進出。6年の間に、北京をはじめとする主要14都市に出店している。