フランス・オートクチュール&モード連盟(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、FHCM)は9月26日から10月4日まで開催される2023年春夏パリ・ファッション・ウイークの暫定スケジュールを発表した。今回はコロナ前と変わらぬ規模に戻り、105ブランドが参加。62組がリアルショー、39組が現地でのプレゼンテーションを開き、デジタルのみで発表するのはアジア拠点の4ブランドだけになる。
今シーズンの目玉は、日本ブランドのリアル発表本格復活だ。「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」「ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)」「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」は、6月のパリ・メンズ・コレクション(以下、パリメンズ)に続き、ウィメンズでも現地でのショーを再開させる。また、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」は約4年半ぶりにパリでのウィメンズショーを計画。「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「ノワール ケイ ニノミヤ(NOIR KEI NINOMIYA)」「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」「ウジョー(UJOH)」も、パリに戻ってくる。そのほか、「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」「サカイ(SACAI)」はショーを、「CFCL」はプレゼンテーションを開く予定だ。
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「シャネル(CHANEL)」「エルメス(HERMES)」「ディオール(DIOR)」から「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ロエベ(LOEWE)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」まで、ビッグブランドひしめく公式スケジュールに新たに加わったのは、ロンドンを拠点にする「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」と「アウェイク モード(A.W.A.K.E. MODE)」、オーストリア発の「ジマーマン(ZIMMERMAN)」、フランスのアウトドアブランド「エーグル(AIGLE)」など11ブランド。「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」と「トム ブラウン(THOM BROWNE)」は、メンズに続きウィメンズのランウエイ発表を再開する。「トラサルディ(TRUSSARDI)」も手掛けるデザイナーデュオによる「GMBH」は、メンズからウィメンズのパリコレに発表時期を移してショーを行う。
なお、「セリーヌ(CELINE)」はパリメンズでは公式スケジュールに復帰して大トリを飾ったが、今のところ、ウィメンズのラインアップには含まれていない。