「ブルガリ(BVLGARI)」は8月29日、“ブルガリ アルミニウム 空山基 限定モデル”を発売した。世界限定1000本で、40万7000円(税込)。文字盤の全面には“流線型の時代”のマシンのボディにあった、「スピニング模様(鱗模様)」「エンジンターン」とも呼ばれる幾何学的なパターンをあしらい、アルミニウムとラバーで構成。「SORAYAMA」と「BVLGARI」のロゴが入った、“ブルガリ アルミニウム”のケースと美しく融合した。さらに2時位置のアワーインデックスにだけ「2」の数字が採用され、特別な存在感を放っている。1998年にファーストモデルが誕生した“ブルガリ アルミニウム”は、独自の輝きを放つ軽量なアルミニウムとラバーの魅力を組み合わせて生まれた、ユニークでクールなスポーツウオッチ。このモデルは、その歴史の中でもおそらく初のアーティストコラボモデルだ。
ファッションの世界ではコラボレーションが続いており改めて説明するまでもないが、伝説的なイラストレーターでスーパークリエーターの空山氏は1947年生まれ。70年代からエアブラシ技法を駆使し、メタル素材の持つクールな輝きやテクスチャーを表現したスーパーリアリズムとも呼ばれる独自のイラストレーション、なかでも女性の優美でエロティックな身体美をファンタジックに描いた“セクシーロボット”シリーズで世界を席巻している。ソニー初のエンターテインメントロボット、初代“AIBO(アイボ)”(1999~2006)のデザインでも有名だ。
空山氏は、「今回のコラボレーションモデルで表現したかったのは、メタル素材だけが持つ特別な輝き、テクスチャーの魅力。デザインするときにイメージしたのは、“流線型の時代”と言われる1930年代から40年代の飛行機やレーシングカーのボディ。職人がハンマーで叩くことで生まれた、“機械らしい機械”の質感を文字盤で表現したかった。わかる人にはわかる、好きな人にはたまらない、メタル素材だけが持つ魅力のひとつだからね。もうひとつこだわったのは、『2』を文字盤に織り込むこと。私は昭和22年2月22日生まれで、2がラッキーナンバーなんだ」と語る。ステンレスやチタンよりも格段に軽量なアルミニウム素材だけに、誰でも抵抗なく軽快に着けられるジェンダーフリーな1本だ。
時計の世界では、リシュモングループ傘下でジュネーブの高級時計ブランド「ロジェ・デュブイ(ROGER DUBUIS)」もこのほど、 空山氏とコラボレーションした“エクスカリバー モノバランシエ ソラヤマ”を日本限定28本発売している。