日本最大級のファッション展示会「第13回ファッションワールド 東京(FaW TOKYO) 秋」が10月18〜20日、東京ビッグサイト東展示棟で開かれる。アパレルやバッグ、シューズなど、ファッション商材に関わるメーカー・商社・卸業者など国内外620社が出展。昨今のファッションビジネスの最重要トピックである、サステナブルな製品・素材やDXソリューションに特化したブースも用意する。
サステナビリティ×機能性
進化するブランドと素材
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サステナブルな製品・素材が約1万8000点並ぶブース「サステナブルファッションEXPO」は、環境に配慮しているだけでなく、ユニークなコンセプトや高いデザイン性を追求したブランドがそろう。軽くて涼しく、生分解性も高い和紙×綿のテキスタイルを使い、年齢にも性別にもとらわれない服を作る「ワクラ(WACRA)」、琵琶湖の良質な水を使い、自社で製糸・紡績した洗えるシルク生地を使う吉正織物工場(滋賀県)の「2M,38S フタツキ サンジュウハッテ(2M,38S FUTATSUKI SANJYUHATTE)」などバラエティーに富んでいる。
素材メーカーのエコペルジャパンは、化石原料消費を30%、温室効果ガス排出を63%削減しながら美しい光沢を実現したエコファー「コバ(KOBA)」を出展する。自然維持の目的で伐採した木材を薄くスライスして撥水加工を施した、ニチモウ(東京都)の新発想テキスタイル「ウッドレザー」も面白い。
ユニークな製法や素材に注目
海外の新鋭ブランドが目白押し
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グローバルのファッションビジネスが徐々に正常化に向かう中、海外からの新鋭ブランドが目白押しだ。オーストリア・ウィーン発の「スニーズ(SUNIES)」は、竹やサトウキビ、ココナッツ繊維などの天然・ビーガン資源を使用した、次世代のシューズブランドだ。モロッコの「アザリープライベート(AZALY PRIVATE)」はパイソン、クロコダイル、オーストリッチなどユニークな素材から、職人によるハンドメイドのバッグを作る。トルコの「イスカー デニム(ISKUR DENIM)」はサステナブルコットンや自然エネルギーなどを使用し、環境への優しさを第一に考えた高品質なジーンズを生み出している。
収益改善や働き方改革を
最新DXで解決
スペシャリスト50社が集結
ファッションに携わるあらゆる事業者にとって、デジタル化によるビジネスモデル改革の重要性はますます高まっている。「ファッション DX EXPO」のブースでは、ファッションビジネスのDX・IT領域に強い50社が一堂に介する。出展企業はシタテル、Virtusize、ファッション・コ・ラボなど。デジタルベースのマーケティング改革やECの収益改善、店舗マネジメントや会計システムなど、課題やニーズに応じた最適なソリューションが見つかるはずだ。
業界の今と未来を知る
プロや識者の講演
業界の最前線で活躍するスペシャリストによるセミナーも多数用意する。大手SPAアダストリアの福田泰己取締役、パタゴニア日本支社環境・社会部門の篠健司ブランド・レスポンシビリティ・マネージャーは“サステナビリティ”をテーマに講演。そのほかにも遠藤恵司ビームス取締役副社長が同社の人材育成術を、バーチャル空間への出店に注力する大丸松坂屋百貨店MDコンテンツ開発第2部の田中直毅氏がメタバースで得た知見を語る。
期間:2022年10月18(火)~20日(木)
時間:10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト
住所:東京都江東区有明3-11-1
入場料:入場チケット持参者は無料(入場チケットがない場合は1人5000円)