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大丸東京店化粧品売り場メイクアップ好調で若年層の獲得に手応え 6〜8月商況

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 大丸東京店の化粧品売り場の6〜8月の売上高は、前年同期を上回って着地した。マスクの着脱機会の増加に伴い、フルメイクを意識する傾向が強く、メイクアップカテゴリーが好調に推移した。イベントやタッチアップなどリアルでの体験価値を高める施策が後押しとなり、20〜30代の若い層の取り込みに成功している。

 6月はメイクアップカテゴリーが前年同期比14%増と伸長した。特に「ディオール」「シャネル」「ジバンシイ」が人気を集め、外資ブランド全体で同22%増となった。中でもリップ関連が動いており、「昨年はマスクに付きにくい機能が求められていたが、今はマスク前提のメイクに縛られず、自分が使いたい色や質感を購入されるお客さまが増えている」と、星野貴子 大丸東京店 化粧品担当 マネジャーは話す。後半は気温の上昇から、自分自身の香りに意識が高まる消費者が増えたことも影響し、フレグランスの売り上げが伸びた。

 7月の売り上げは同12.5%増だった。前年の緊急事態宣言からの反動増に加え、1階のイベントスペースで開催した「シャネル」“チャンス”シリーズの体験イベントが奏功し、来店客数が大きく伸びた。猛暑日が続いたことでファンデーションのヨレを気にする消費者が増え、「ベースメイクを久しぶりに新調されるお客さまが目立った」。特に崩れにくく、化粧直しがしやすいパウダーとクッションファンデーションに支持が集まり、前述した外資ブランドに加え、資生堂やアルビオンが売り上げに寄与した。8月は改装に伴い、化粧品売り場を縮小したことから売り上げは前年を下回ったものの、既存ベースではプラスで着地。全国的に3年ぶりに行動規制のない夏休みで、遠方からの新客が増えた。好調なブランドは、SNS効果のあった「コスメデコルテ」とVTuberコラボを実施した「ジルスチュアート ビューティ」で、「常に若い女性客でにぎわっていた」。

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