世界で循環型社会への移行が進む今、アパレルやビューティ業界はどのような循環の地図を描けるのでしょうか。10月3日発売の「WWDJAPAN」では、回収から始まる循環ビジネスを特集します。
最近、アパレルや化粧品の店頭で、不要品の回収ボックスをよく見かけるようになりました。箱には大概、リサイクルのマークが描かれており、箱に入れたアイテムは、ペットボトルと同じようにリサイクル、再利用されることを想起させます。果たして、実際はどうなのでしょうか?家電や飲料容器と比べて遅れているといわれる繊維・化粧品のリサイクルの現状と課題、そしてその可能性に迫るため、ファーストリテイリングやワールド、H&M、高島屋など衣料回収の取り組みを進める主要企業14社にアンケートを実施しました。
循環を実現するためには、静脈産業との連携が欠かせません。伊藤忠商事がエコミットと組んで進める回収サービス「ウェア・トゥ・ファッション」や、帝人フロンティアとファイバーシーディーエムの協業などについても取材しました。
とは言っても、これまで「作る」と「売る」に集中してきた業界の大多数にとって、循環は「知らない世界」です。そこで産廃業者のナカダイホールディングス代表と、慶應技術大学環境情報学部で資源循環について研究を進める識者2人に、アパレルや小売が持つべき視点について伺いました。
米国版「WWD」の翻訳記事からは、「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」を傘下に持つケリングが、ビューティー市場に参入するのではないという憶測について取り上げます。
「ファッション&ビューティ パトロール」のコーナーでは、8月20日に開催された「バーチャルマーケット2022年サマー」を取材した記者が、奥深いバーチャルファッションの世界をリポートします。
PHOTO : KAZUSHI TOYOTA