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レオナルド・ディカプリオも出資する新時代のシャンパーニュ「テルモン」 オーガニック&トレーサブルなラグジュアリーを体現

 シャンパーニュ「テルモン(TELMONT)」は、知る人ぞ知るシャンパーニュメゾンだ。「テルモン」は仏ランス地方で1912年に創業。“母なる自然の名のもとに”をメゾンのモットーに掲げ、オーガニック農法や二酸化炭素排出量の削減など徹底したテロワール(ブドウ畑)を守りながら、トレーサブルなシャンパーニュを提案している。“最高のシャンパーニュは自然からの贈り物”という「テルモン」の姿勢に共感するハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオ(Leonardo Dicaprio)は、「テルモン」の出資者の1人だ。新世代のシャンパーニュ「テルモン」の魅力を探る。

テロワールへの情熱と創業時から
受け継がれた伝統的な製法が鍵

 「テルモン」はアンリ・ロピタル(Henri Lhopital)が創業した1世紀以上の歴史あるメゾンだ。ダムリー村のブドウ畑は、現在でも創業一族4代目のベルトラン・ロピタル(Bertrand Lhopital)醸造責任者兼セラーマスターにより守られている。所有するブドウ畑は22ヘクタール(東京ドームの約5倍の広さ)。ブドウ畑だけでなく、その周辺の生態系と環境保護に配慮して2022年には、ぶどう畑の83%がオーガニック認証を得た。シャンパーニュの製法は創業時から代々受け継がれた伝統的な手作業で行われている。テロワールへの情熱とアルチザン(伝統的製法の少量生産)が、「テルモン」が小規模ながらも最高のプレステージ・シャンパーニュ・メゾンとして確固たる地位を築いている理由の一つだ。

ディカプリオが認める
少量生産のシャンパーニュ

 “アルチザン”と“サステナビリティ”が「テルモン」の哲学だ。それに共感し、ディカプリオは22年に出資者の1人になり、「テルモン」のブドウ畑を訪れた。彼が認めるシャンパーニュ「テルモン」は、エチケット(ラベル)でトレーサビリティーを証明。ボトルナンバーからデゴルジュマン(ボトリング年)、ドサージュ(糖分量)、ブドウ品種、ビンテージ、製法、メゾンのマニフェストが明記されている。これらの情報を開示しているシャンパーニュは他にはない。「テルモン」のシャンパーニュはエレガントな泡、洗練されたフレッシュさと複雑な味わいが特徴だ。現在同メゾンでは6種類のシャンパーニュを製造。そのうち新作は、超辛口の“サン・スフル”と“ブラン・ド・ノワール”2種類だ。

グリーン・レボリューション”を心に、
徹底したサステナブル・ラグジュアリーを目指す

 イベントのために来日した「テルモン」のルドヴィック・ドゥ・プレシ(Ludovic du Plessis)最高経営責任者(CEO)は、「日本人の自然を大切にする価値観と『テルモン』の価値観はマッチする」と話す。「テルモン」が、多数あるメゾンと違う点は何だろうか?「一般的な限定ギフトボックスがわれわれにはない。なぜなら、すぐ廃棄されるものだから。ボックスをなくすことで、二酸化炭素排出量が減らせる」とプレシCEO。「テルモン」では、二酸化炭素排出量の少ないボトルの採用にも積極的だ。グリーンボトルは85% リサイクルガラスを使用しており、100%リサイクルが可能。一方、透明のボトルはリサイクルガラスを使用していない。同CEOは、「これから、グリーンの軽量ボトル1種類に統一する。ロゼに使用している透明のボトルも切り替える」と言う。輸送方法も「テルモン」では、海輸だけ。「グリーン・レボリューションを心に、配送にも徹底してこだわる」ときっぱり。
 ディカプリオの出資の背景については、「約15年前に彼の自宅のパーティーに行ったのがきっかけ。彼と私は1974年11月生まれで、シャンパーニュ好きかつサステナビリティへの関心が高いという共通点があった」と語る。「“グリーン・レボリューション”に本気で一緒に取り組まないか」と問いかけた結果、ディカプリオは2022年に出資を決意。その数カ月後に、「テルモン」のテロワールを訪れたという。

「テルモン」の魅力に触れる
テイスティングイベント

 「テルモン」は9月、東京・八芳園でテイスティングイベントを行った。同イベントの前には、プレシCEOによるメゾンのプレゼンテーションに続き、同CEOとタレントのリリコのトークショーを開催。ディカプリオに関するジョークなどを織り交ぜながら、シャンパーニュと映画にまつわる対話が繰り広げられた。ペアリングのイベントでは、八芳園のシェフが、「テルモン」6種類のシャンパーニュに合うメニューを提供。来場者は、“レゼルブ・ブリュット”にアントレ、新作の“サン・スフル”にはメーンの魚料理、イチジクとマスカルポーネのデザートには“レゼルブ・ロゼ”などとの料理とシャンパーニュのペアリングを楽しんだ。

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レミー コアントロー ジャパン マーケティング部 
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