高島屋は、高島屋京都店の隣接地で工事中の区画を専門店ゾーンにし、2023年秋に百貨店と専門店で構成する商業施設「京都高島屋S.C.」としてオープンする。百貨店ゾーンと専門店ゾーンは地下1階〜地上7階までの8フロアで接続。百貨店ゾーンは5万2000平方メートル、専門店ゾーンは1万3000平方メートルで、合計6万5000平方メートルの商業施設になる。
子会社で不動産事業を担う東神開発と取り組む。高島屋と東神開発は「まちづくり戦略」を掲げて、百貨店を核にした商業施設や周辺開発を手掛けてきた。玉川高島屋S・C、タカシマヤタイムズスクエア(新宿)、日本橋高島屋S.C.などの実績がある。
京都高島屋S.C.の専門店ゾーンは、元木大輔氏、井川充司氏、中村圭祐氏といった建築家が環境デザインを手掛け、アドバイザーとして齊藤太一氏が参画する。目玉テナントの一つとして、高島屋、東神開発、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の合弁企業TTCによる「京都 蔦屋書店」が決まっている。
京都は高島屋の創業の地。現在の四条河原町にある高島屋京都店は1950年に開業して、増床や改装を繰り返してきた。コロナ禍の22年2月期の売上高は740億円。大丸京都店、ジェイアール京都伊勢丹を抑えて、京都エリアの一番店のポジションを維持している。